農機用タイヤとして最近採用が増えているラジアルタイヤ
でもバイアスタイヤとラジアルタイヤの違いを聞かれても、なかなかうまく答えられないのではないでしょうか。そこで農機用タイヤとしてのバイヤスタイヤとラジアルタイヤの違いや、それぞれのメリットについて改めてご紹介したいと思います。
バイヤスタイヤの構造
バイアスタイヤは、タイヤの接地面とタイヤの横腹が単一の構成。
バイアスとは、“斜め”のこと。バイアスタイヤは斜めに張られたコード線が何層にもなって重なって構成されています。
バイアスタイヤの特性
タイヤの横側が強固になるため、切り株や石などによるパンクに強いという特性があります。また低速、悪路走行での乗り心地が良い点も特徴です。
ラジアルタイヤの構造
ラジアルタイヤは、タイヤの接地面とタイヤの横腹が別々の構成。
ラジアルとは“放射状”のこと。ラジアルタイヤはコード線が進行方向から見て横方向に張られており、横から見ると放射線状(ラジアル)に巻かれています。
ラジアルタイヤの特性
燃費が良く、耐摩耗性に優れます。また、スリップが少なく牽引力が大きく、高速での乗り心地が良い、設置面積が大きく出来るのも特徴です。
引用:一般社団法人 日本自動車工業会「MOTOINFO」
ラジアルタイヤが増えている理由
特にトラクターが大型になるとトラクターの重さで土を踏み固めてしまうため、接地面積を増やし荷重を分散する必要が出てきます。また畑では、接地面積を確保するために、ときには100kPa以下まで空気圧を落として使用します。
荷重でタイヤがたわむと、バイアスタイヤでは接地面がたわんで不安定になってしまうのに対し、ラジアルタイヤは空気圧を落としても均一で安定した接地面を確保できます。
最近ではトラクターの海外メーカーはほぼ全てラジアルタイヤが採用されており、国内メーカーでもラジアルタイヤの採用が増えています。
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